巻頭言
理事長 橋場 克司
ここに(一社)国際建設技術協会・国際建設技術研究所の所報第19号をお届けします。
この所報は、平成30(2018)年度に当協会および研究所が実施した研究業務の成果等をもとに、研究所各部が作成した報文を掲載しています。
テーマは、国際的活動という共通項のもとで、防災、環境、道路、地理情報、インフラ政策などインフラ整備分野を網羅する形で幅広い領域にわたっています。これらの報告より国際業務にかける職員の熱意の一端を感じていただければ幸いです。
平成30年度の国建協の自主事業としては、JICAとの共催で「ODA建設工事現場におけるコンサルタントの工事安全管理能力向上研修」、拓殖大学との共催で「国際協力 アクティブ・ラーニング講習会」、プロジェクト発掘・形成支援、会員の人材育成・情報提供を目的としたIDIセミナーなどを実施して参りました。
一方、受注業務に関しては、官民連携プロジェクト等実現化支援調査、建設業の海外展開支援のための調査、本邦技術・制度普及促進のための調査、海外情勢動向調査等の業務を会員各位の協力も得ながら、幅広く実施しました。
現在我が国においては、質の高いインフラ輸出のために様々な取り組みが行われています。
国建協としてもこれまでに蓄積した内外諸機関とのネットワークや信頼関係を維持しつつ、新しい時代へ向けての使命が果たせるよう努力していく所存です。今後とも皆様の一層のご支援を心よりお願い申し上げます。
令和元(2019)年9月
研究発表報文
研究第一部
- 『スイスの建設業と職業訓練』 上席調査役 勝山 浩利
- 『建設技術展における海外展開支援企画』 主任研究員 長澤 源太郎
研究第二部
- 『ダム再生に関する情報収集および技術提案』 上席調査役 山下 幸弘
- 『IFNetウェブサイトによる世界の水災害情報の発信』 斎木 緑
研究第三部
- 『途上国における中国施工橋梁の特徴と設計上参考となる点の考察』 上席調査役 保田 敬一, 主任研究員 岩切 誠一郎
- 『異なる諸外国の舗装設計基準において理論的設計法を用いた場合のLCC比較』上席調査役 保田 敬一, 主任研究員 渡部健太郎
研究第五部
- 『オープンデータを用いた展示物の作成について』 専務理事(研究第五部長)丸山 弘通
総務企画部
- 『JICA連携D/D業務におけるランプサム制度導入へ向けての検討経緯』 部長代理 伊藤 不二夫
- 『JICA課題別研修「道路行政」の実施支援』 係長 金子 祥子
- 『JICA課題別研修「水災害被害の軽減に向けた対策」の実施支援』係長 金子 祥子