巻頭言
理事長 橋場 克司
ここに(一社)国際建設技術協会・国際建設技術研究所の所報第22号をお届けします。
この所報は、令和3(2021)年度に当協会および研究所が実施した研究業務の成果等をもとに、研究所各部が作成した報文を掲載しています。
テーマは、国際的活動という共通項はあるものの防災、環境、道路、地理情報、インフラ政策などインフラ整備分野を網羅する形で幅広い領域にわたっています。
これらの報告より国際業務にかける職員の熱意の一端を感じていただければ幸いです。
令和3年度の国建協の自主事業としては、JICAとの共催で「ODA建設工事現場におけるコンサルタントの工事安全管理能力向上研修」、拓殖大学との共催で「国際協力 アクティブ・ラーニング講習会」、プロジェクト発掘・形成支援、会員の人材育成・情報提供を目的としたIDIセミナーなどを実施して参りました。
一方、受注業務に関しては、官民連携プロジェクト等実現化支援調査、海外の入札契約に関する調査等の業務を会員各位の協力も得ながら、幅広く実施しました。
現在我が国においては、質の高いインフラ輸出のために様々な取り組みが行われています。
国建協としてもこれまでに蓄積した内外諸機関とのネットワークや信頼関係を維持しつつ、新しい時代へ向けての使命が果たせるよう努力していく所存です。今後とも皆様の一層のご支援を心よりお願い申し上げます。
令和4(2022)年10月
研究発表報文
社会基盤調査部
- 『道路アセットマネジメント研修2021年度より見る研修員派遣国の道路アセットマネジメント定着に向けた課題』 部長 坪内 正記
- 『先進国の公共調達におけるカーボンニュートラルの取組みについて』 上席調査役 勝山 浩利、研究員 大松 ちひろ
水資源・防災部
- 『水防災分野における新興国への海外展開動向分析』 上席調査役 山下 幸弘
道路・交通部
- 『本邦技術活用のためのインフラ輸出競合国施工技術の特徴』 上席調査役 保田 敬一、研究員 樋口 大貴
地理空間情報室
- 『JICA 課題別研修参加国の測量・地理空間情報分野における課題と今後の支援』 研究員 田中 成美
企画部
- 『令和3年度 海外コンサルティング業務等受注実績調査における分析 』 係員 山井 咲実
- 『令和3年度海外インフラプロジェクト技術者認定・表彰制度の実施状況と今後の取組について』 係員 高石 笑莉