所報 2020 No.20

巻頭言

理事長 橋場 克司

 ここに(一社)国際建設技術協会・国際建設技術研究所の所報第20号をお届けします。

この所報は、令和元(2019)年度に当協会および研究所が実施した研究業務の成果等をもとに、研究所各部が作成した報文を掲載しています。

テーマは、国際的活動という共通項のもとで、防災、道路、インフラ政策などインフラ整備分野を網羅する形で幅広い領域にわたっています。これらの報告より国際業務にかける職員の熱意の一端を感じていただければ幸いです。

令和元年度の国建協の自主事業としては、JICAとの共催で「ODA建設工事現場におけるコンサルタントの工事安全管理能力向上研修」、拓殖大学との共催で「国際協力 アクティブ・ラーニング講習会」、プロジェクト発掘・形成支援、会員の人材育成・情報提供を目的としたIDIセミナーなどを実施して参りました。

一方、受注業務に関しては、官民連携プロジェクト等実現化支援調査、建設業の海外展開支援のための調査、本邦技術・制度普及促進のための調査、海外情勢動向調査等の業務を会員各位の協力も得ながら、幅広く実施しました。

現在我が国においては、質の高いインフラ輸出のために様々な取り組みが行われています。国建協としてもこれまでに蓄積した内外諸機関とのネットワークや信頼関係を維持しつつ、新しい時代へ向けての使命が果たせるよう努力していく所存です。今後とも皆様の一層のご支援を心よりお願い申し上げます。

令和2(2020)年10月

研究発表報文

社会基盤調査部

水資源・防災部

道路・交通部

  • 『途上国におけるインフラ競合国の橋梁施工事例にみられる特徴とコスト削減に寄与できる考え方の考察』(会員専用) 上席調査役 保田 敬一、主任研究員 岩切 誠一郎
  • タイ国・ノンタブリ橋のレトロフィット工事』 部長 佃 誠太郎、上席調査役 保田 敬一